香りが暮らしを豊かにする 七田 真裕美

香りが暮らしを豊かにする 七田 真裕美

人と人との関わりが、心を豊かにしてくれるように、ある時出会ったその“モノ”が、日々の暮らしを潤してくれる、そんなモノとの出会いが、私は大好きです。

私のお気に入りを、ちょっとご紹介…。

 

「香」のある暮らし

茶の道を志して、かれこれ三十余年。茶の湯に炭は欠かせず、炭を使うので「香」が助けとなります。

昔の人が行ってきたことは、常に無駄のない、理にかなったことだと、感心します。

茶室の限られた空間で炭を焚くことによる「臭い」を、お香によって、「匂い(香り)」に変えていく様は、実に見事なものです。

現代では、様々な消臭剤がありますが、あらゆる臭いをカバーしてくれるもので、お香に勝るものはないと思います。

香りには、人それぞれに好き嫌いがあると思いますが、お香のふくよかな匂いを嫌いと感じる人は、いないのではないでしょうか。

だからこそ、人が亡くなった時など、(今でこそドライアイスなどで腐敗を防ぐものの)臭いのカモフラージュとして、古来より、お香が使われていたのでしょう。

あわせて、浄化=お浄めも兼ね備えるお香の力は、底しれません。

日常生活にとり入れる

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浄化力の高い香のパワーを活用して、部屋を掃除した後に、その仕上げとして、お香をたきます。その清涼感は、本当に心地良いものです。

慌ただしい日々の中で、お香のかおりは、なんともいえない落ち着きと、安心感をもたらしてくれます。日本人だからでしょうか…。大好きな香りです。

また、香りは、原始脳と呼ばれる大脳辺縁系にダイレクトに届くため、人間の記憶と深い関わりを持っています。

「この香りは…?!」というように、過去の想い出をひも解くこともあります。お香のかおりが安心感をもたらしてくれるのは、私の中の遠い記憶となにかしらつながっているのかもしれません。

お気に入りの香り

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中でも一番のお気に入りは、京都・松栄堂の「堀川」です。白檀の甘みがほのかで、まろやかな香りです。

(松栄堂のお香は、どれもステキな香りですが…。)

最近では、フラワー系やフルーツ系のモダンな香りも出ていますが、私はやっぱり古典的な香りが好きですね。

香りを選ぶとき、特別に意識はしていなくても、実は自分の体調によって、選ぶ香りが変わってくるということ、よく感じます。

やっぱり、香りは本能と深く関わっている証拠ですよね。

私好みといえば、基本は白檀=サンダルウッドですね。心に穏やかさをもたらせてくれる最高の香りですから。