子供にジュース、どうしている?虫歯や肥満だけじゃない!ジュースの砂糖がイライラ、集中力の低下を招いている!?

子供にジュース、どうしている?虫歯や肥満だけじゃない!ジュースの砂糖がイライラ、集中力の低下を招いている!?

子供にせがまれたり、ぐずったりしている時、ついつい与えてしまいがちなジュース。

虫歯になるのでは、太ってしまうのでは・・・。
というご心配はもちろん、幼児期は味覚形成に大事な時期ですので、できるだけ与えたくないというお母さん、お父さんは多いのではないでしょうか。

虫歯や肥満だけではなく、ジュースに多量に含まれている砂糖は、イライラや集中力の低下、情緒不安定などを引き起こしてしまいます。
さらに、依存性が高いので、次から次に欲しがる、強い甘味がないと味を感じないといったことも。

今回は、

    • ジュースに含まれている砂糖の量の調べ方
    • 白砂糖の怖さ
    • 子供のジュースを減らす方法についてお伝えいたします!

ジュース、清涼飲料水には砂糖が大量に含まれている!砂糖の量は栄養成分表示でチェック!

お菓子や食材を買う際、何が入っているのかと原材料を見る方が多いかと思いますが、栄養成分表示をチェックすることで、ジュースや清涼飲料水に含まれている砂糖の量を知ることができます!

栄養成分表示の炭水化物は、砂糖を含む糖類全ての量を示しているので、ここの数値を見ることで、糖質の量がわかります。

例えば、500mLのジュースに「100mLあたり炭水化物11.1g」と書かれている場合、
500mL÷100mL×11.1g=55.5gとなり、このジュースには、1本あたり55.5gもの糖質が含まれていることがわかります。

55.5gとは、大さじ約6杯分、スティックシュガー約18.5本分もの砂糖と同量です。

4人分の煮物を作るのにも、砂糖は大さじ2~3杯程度、コーヒーや紅茶に入れる砂糖も、スティック1~2本で結構な甘味を感じますよね?
ジュース1本に、こんなにも砂糖が含まれていると思うと、ぞっとしませんか?

WHO(世界保健機関)は、「成人の1日あたりの砂糖摂取量は25g程度までが望ましい」との指針を発表しているので、1本飲むだけで、即、砂糖の大量摂取となっている状態なのです。

子供にジュースを与える際、栄養成分表示を見て、一つの目安にしてみてください。

子供のイライラ、癇癪、集中力の低下は白砂糖が原因!?

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体内で砂糖を燃やしてエネルギーに変換するためには、ビタミンB群とカルシウムが必要です。

つまり、大量の砂糖をとると、その分、大量のビタミンB群とカルシウムが消耗されてしまいます。

少量の砂糖の分解であれば血中のカルシウムだけで足りますが、白砂糖を大量に摂取したり、継続的に摂取することによって、骨や歯などに含まれているカルシウムまで奪って砂糖を分解しようとします。

すると、カルシウム不足になり、精神が不安定、気分が落ち込む、イライラする、キレやすい、癇癪を起すといった症状がでます。

実際に、ネズミに清涼飲料水を飲ませた実験では、骨が解けて脆くなる現象が確認されています。(田村豊幸氏実験)。

また、ビタミンB群が不足すると、

    • 疲れが取れづらい、疲れやすい
    • 朝スッと起きられない
    • 体がだるい
    • ニキビや口内炎ができやすくなった

といった症状が起こります。

子供がずっとイライラしている、起こりやすい、気分の浮き沈みが激しいという場合は、白砂糖の摂取を見直してみてください。
まず、お料理に使う砂糖は、精製された砂糖ではなく、きび糖や黒砂糖、甜菜糖に変えてみましょう。
三温糖も茶色い色をしているので、「白砂糖より体に良い、精製されていないから大丈夫」と思われる方が多いですが、三温糖は、白砂糖の製造過程で残った糖液を、さらに過熱してカラメル化させたものや、カラメル色素を着色しているものです。
ミネラルがほとんど含まれていない白砂糖と比べて、三温糖はミネラルが0.25%と、ほんのわずかに含まれている程度です。

白砂糖は血糖値を急激に上げる!気分の浮き沈みも白砂糖が原因!?

白砂糖は吸収率が高く、血糖値を急激に上昇させてしまいます。
その急上昇した血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されますが、丁度よく下げるのではなく、低血糖へと下げ過ぎてしまいます。
すると、今度は下がり過ぎた血糖値を上げようとアドレナリンが分泌されるという、ジェットコースターのような乱降下が起こってしまうのです。
血糖値の乱降下は、血管や脳などあらゆる臓器にダメージを与え、イライラやうつ症状を招き、気分の浮き沈みも激しくなってしまいます。

今すぐできる、子供のジュースを減らす方法。水に薄めたり、約束がおすすめ!

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ジュースは嗜好品として、特別な日に飲むものにしておきましょう。

子供がジュースの味を知らない時は、果汁100%のジュースを半分水で薄めたものから始めると良いです。
すでにジュースの濃い味を知っている子供には、混ぜる水の量を少しずつ増やしていきましょう。

レストランや外食時に自分で注文する年齢になったら、「ジュースは1杯までだよ。まだ飲みたければ、2杯目はお水かお茶ね。」と約束するようにすれば、子供も嫌がらないのでおすすめです。