平熱36度以下の方、冷え症の方は要注意!現代人に急増している「低体温症」とは?

平熱36度以下の方、冷え症の方は要注意!現代人に急増している「低体温症」とは?

皆さんの平熱は何度くらいあるでしょうか?

一般的に健康とされる体温は、36.5度~37.1度とされていますが、今、現代人の多くは体温が36度以下という「低体温症」の方が増えています。

 

「低体温症」は「冷え症」としても知られていますが、「ただの手足の冷えでしょう?」と思われている方は要注意です!

 

こうした慢性的な体の冷えにより、体調不良を訴える方が増え、それは大人に限らず子供たちの間でも急増しており、将来の健康に大きな影響を与えようとしています。

体温にはリズムがあり、私たちはそのリズムに沿って活動しています。

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人の体温は一日を通して一番高い時と一番低い時があり、一定のリズムをもっています。
体温が一番高くなるのは活動時間の多い日中で、体温が一番低くなるのは体をあまり動かさない夜です。
そのため、朝、目覚める少し前から体温は上昇し始め、夕方から夜にかけてピークを迎えますが、眠る前に急激に低下していきます。

 

小さなお子さまの手足が温かいと、眠い合図といわれますが、これは手足から熱を逃がし体温を下げている生理的な現象なのです。

※1日の体温の変動幅は1度程度とされています。

生活リズムの乱れが低体温症の原因に!

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人間は、古来より地球のリズムを生体のリズムとし、それにより生活のリズムをつくってきたため、体温もそれに合っていました。

しかし、現代では社会全体の生活リズムが急速に変化し、朝目覚めて、夜眠くなるという本来の生体リズムに合わなくなってきました。
夜にテレビを見入ってしまったり、外食する機会が増えていることや、日本人の勤勉な性格から、夜遅くまで残業をする人が増えたことにより、現代人は夜型の生活になりつつあるのです。

 

こうした夜型生活に移行しつつある現代人は、本来あるべき生活リズムを崩しているため、体温のリズムが通常より数時間ずれています。

 

そのため活動すべき時間に体温が低く、体を休める時間に体温が高い状態となってしまうため、気づかないうちにストレスを溜め込み、自律神経に大きな影響を与えています。

 

人の体温は自律神経が調節を行っていますが、生活リズムの乱れにより心身にストレスをかけることで、体温調節が適切に行われず、体は冷えを引き起こします。

 

こうした生活リズムを続けることで「低体温症」を招いてしまうのです。

低体温症により、冷え症の子供が急増!

現代人の冷えは、大人だけに限らず子供たちの健康にも大きな影響を与えています。
夜遅くまで起きている子供たちが増えたことにより、平熱が36度以下である子供の数がここ数年で急増しているといわれています。
夜眠っている間に脳内の温度を下げて体を休める「メラトニン」というホルモンを分泌したり、成長を促すホルモンが分泌されますが、夜更かしなどにより生体リズムが狂うとホルモンの分泌状態が悪くなり、心身にさまざまな影響を与えます。

また、低体温症になると子供たちは、

    • 日中の活動に元気がない

 

    • 何事にも無気力

 

    • 朝眠気を訴え、夜は遅くまで起きている

 

    • 食が進まなくなる

 

というような症状が現れます。

低体温化を改善、予防するには

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低体温症を放っておくと、心身に大きな悪影響を与えるため危険です。
低体温症の改善には、夜型になっている生活リズムを整えて、通常の生体リズムに戻すことが大切です。

 

十分な睡眠時間は、大人で6時間~7時間、子供で8時間~9時間が目安で、睡眠時間を十分にとることに加え、日中の活動時間にはしっかりと体を動かすことで、活動時間と休息時間のメリハリをつけることができます。

 

そして、遅くても22時までには深い睡眠についていることが大切です。
生活リズムを体の生体リズムに合わせられると、体温リズムが調節され、朝の体温の上昇とともに自然に目が覚め、体を休める時間には自然と体温が下がっていき、質の良い睡眠をとることができます。

 

これにより、心身に無理なストレスをかけることがなくなるため、自律神経が安定し低体温症の改善につながります。

 

とくにお子さまの生活リズムを幼少期から整えてあげることは、将来的に丈夫な体を作るだけでなく、学習力アップにも効果が期待できます。

冷えは万病の元!

現代人の多くの方が抱える体の冷えは、現代人が作り出した生活習慣によって引き起こされています。
「良く食べ、よく動き、よく寝る」という、人間がとるべき基本行動をとることで、私たちの体は正常に働くようにできています。

まずは、いつもより早い時間に寝てみることから始められてはいかがでしょうか。

 

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