その症状、体の冷えが原因かも!?手足の冷え症状だけではない、「冷え」がもたらすさまざまなカラダの不調とは?

その症状、体の冷えが原因かも!?手足の冷え症状だけではない、「冷え」がもたらすさまざまなカラダの不調とは?

寒さが厳しくなってくると、「冷え」にお悩みになられる方が多いのではないでしょうか?

寒い時季は外気の気温が一気に下がり、手足の先から冷えを感じるため、寒い季節=体の冷えをイメージされる方も多いかと思います。

しかし、冷えというのは体の外からだけではなく、体の中から冷えることをご存じでしたでしょうか?

近代化したことで、自宅やオフィス、カフェ、電車など、今はどこに行っても温度調節がされ、快適に過ごせるようになり、その結果、室内外の気温差で自立神経が乱れ冷え体質を生み出す原因となっています。暑い夏にクーラーの効いた部屋でさらに冷たいものを飲んだり、寒い冬にやたら暖房の効いた部屋で薄着をし、冷たいアイスクリームを食べたり…と、家電の発達により現代人は無意識のうちに季節に即した生活をしなくなり、体に負担をかけ、結果、体を冷やす行動をとっていることが多くなっています。

こうした行動により、体の中の見えない部分が冷やされると、体内ではさまざまな不調を生みだされ、その症状として以下のような症状が現れます。

体の冷え、チェックポイント!

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    • 疲れやすい

 

    • 体が重く感じる

 

    • 意欲・集中力がない

 

    • 平熱が35℃台

 

    • 食欲がない

 

    • 肩コリがある

 

    • むくみやすい

 

    • 夜、よく眠れない

 

    • 便秘や下痢

 

これらの症状はすべて冷えがもたらす不調が原因と考えられます。

 

 

冷えは万病の元!どこから冷えがくるのか?

では、一体どこから冷えがきて、体を冷やすのでしょうか?

私たち人間は恒温動物という、体温を一定に保つ特徴があり、体温は36.5℃から37.1℃が適温とされています。37℃前後を保つことで、体内にある、あらゆる細胞の働きが一番活発になるといわれているのです。

しかし現代人の多くは、平熱が35℃台にまで下がってしまっている人々が多く、このように著しく体温が低い人たちは「低体温症」といわれています。

年齢や性別に関わらず低体温症とされる人は増加傾向にあり、そのほとんどの方が身体の冷えを自覚されていないのが現状です。

 

こうした慢性的な体の冷えがおこる、主な原因と対策をご紹介していきます!

 

原因と対策

 

原因①:基礎代謝の低下→適度な運動により筋力をアップさせて対策を

原因②:自立神経のバランスの乱れ→交感神経と副交感神経のバランスを整えて対策を

原因③:選ぶ食材によって、体は冷える→体が冷える食材、温まる食材知って対策を

原因①:基礎代謝の低下は運動不足が原因!

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健康雑誌などでよく聞く「基礎代謝」という言葉。
基礎代謝とは、体温の維持や心臓の働き、呼吸など、人が生きていくために必要なエネルギーのことをいいます。生きているだけで消費されるエネルギーであるため、1日に消費するエネルギー量の70%を占めているといわれています。
この基礎代謝の中でも一番エネルギーを使うのが筋肉です。
筋肉には体を支えるほかに、体温を作り出す働きを担っているため、筋肉量が落ちると体温をつくり出すエネルギーの生産効率が悪くなり、脂肪が燃焼されず基礎代謝を下がるため、慢性的に体が冷える体質を作り出しています。
とくに、現代人の多くは運動不足な方が多いため、筋肉量は平均して減少傾向にあります。

この基礎代謝の低下を防ぐための対策として大切なのが、適度な運動です。

 

「対策:適度な運動により筋肉量を増やして、体を温める!」

基礎代謝の低下の原因である筋肉量を増やすためには、「日々の運動」が大切となります。

やはり筋肉というものは、使われないと減少していくものです。
しかし「筋肉を鍛える」と聞くと、激しい運動をしなければいけない…と苦手意識が先行してしまいますよね。
現代人の運動不足は自動車や公共機関の発達、エレベーター・エスカレーターの設置により、歩かなくなっていることが原因と考えられます。つまりは、ちょっとした意識の変化、生活サイクルの改善で筋肉量を増やし維持していくことができるのです!
電車通勤の方は一駅分歩き、エスカレーターではなく階段を使う頻度を増やしたり、車通勤の方は会社にあるエレベーターは使わずに階段を使うなど、家から会社を往復する間でも改善できることはあるものです。
またふくらはぎや背中、太ももの筋肉というのは、全身の筋肉の50%を占めているため、意識して鍛えることで血液循環がよくなり、基礎代謝力が上がりやすくなり、冷えにくい体を作ることができます。

原因②:自立神経はストレスによる影響を受けやすい!

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次に体を冷やす要因にあげられるのが、自立神経のバランスの乱れです。
背骨の中を通る自立神経は、交感神経と副交感神経があり、脳や各臓器とつながって血圧や血流、体温調節などをコントロールしています。交感神経は脳や体が起きているときや緊張しているときに優位であり、副交感神経は寝ているときなどの脳や体がリラックスしている状態に優位となります。
この二つがバランスを取りながら働きかけることで、体内での血圧や血流、体温の調節が正常に行われているのです。
しかし自立神経は、ストレスによる影響を受けやすく、精神的なストレスから、外的要因による肉体的なストレスにも影響を受けます。夏場など冷房の効き過ぎにより室内と外気の温度差が10度以上ある場合、人の体は無意識のうちにストレスを感じ取ります。こうしたストレスは、受け続けることで交感神経と副交感神経のバランスを崩していき、血圧や血流、体温の調節が正常に機能せず、体の冷えを招いてしまいます。

交感神経と副交感神経のバランスを整え、体温調節が正常にコントロールできるようにしていきましょう。その対策をお伝えしていきます。

「対策:交感神経と副交感神経は、背骨を温めることで整えられます!」
自立神経の乱れが体の冷えにつながるため、交感神経と副交感神経のバランスを整え自律神経を安定させることが必要となります。そのために大切なことは、背骨を温めることです!体が慢性的に冷えている状態だと、交感神経が常に優位な状況にあるため、脳と体はなかなか休むことができません。そこで、仙骨から脳にかけて一直線に通る背骨の中に自律神経が存在するため、重点的にあたためることでストレスを緩和し、リラックスモードに切り替えられ、血流の改善、体温の調節がスムーズにできるようになるのです。

対策:季節に合った食材で、体温の調節を行いましょう!

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夏にしか収穫できない野菜、冬にしか収穫できない野菜があるように、季節によって収穫できる野菜があります。それらの食材は大きく分けて「体を冷やす役割」と「体を温める役割」があります。トマトやレタス、きゅうりなどはスーパーで年中売られており、サラダとして気軽に食べられる野菜ですが、これらはすべて夏に旬を迎える野菜のため、体を冷やす作用があります。また、さまざまなものに使われている「白砂糖」も、体を冷やす食材です。
食材以外に飲みものにも、体を冷やすものと温めるものがあるので時季に合わせて活用しましょう。
コーヒー、牛乳、麦茶、緑茶、ビールやウイスキーなどは、体を冷やすのでこの時季の摂取はなるべく控えることで、体の冷えを防止できます。

日々の食材選びからも体の冷えを改善することができるため、体を冷やす食材、温める食材を以下にまとめました。

 

【体を冷やす食材】
トマト、きゅうり、なす、レタス、すいか、バナナ、オレンジ、あさり、うなぎ、など

【体を温める食材】
玉ねぎ、にんじん、大根、ごぼう、しょうが、ねぎ、にんにく、鮭、ひじき、鯖、味噌、醤油、など

【体を冷やす飲み物】
コーヒー、緑茶、牛乳、麦茶、ビールやウイスキー、豆乳、水、スポーツドリンク、ジュースなど。

【体を温める飲み物】
紅茶、ココア、甘酒、みそ汁、ほうじ茶、ルイボスティー、プーアル茶、ウーロン茶、赤ワイン、ブランデー、日本酒など。

また、いくら食べものや飲みものに気を付けていても食べ過ぎてしまうと体の冷えを招く場合もあります。
体内で食べ物を消化する際に、血液が胃腸に集まるため、熱生産量の多い筋肉に血液が回らなくなるためです。
腹八分目に留めて、体を温めるものをおいしくいただきましょう。

まとめ

生活スタイルにあります。体の冷えは放置することでさまざまな不調が生まれ、大きな病気へとつながる一歩となりかねません。日々の運動や食事を改善し、体を冷えから守ることを心がけましょう!
また、体の冷えは血液循環の低下により、体のだるさを生み無気力になる傾向があります。体を温めることで血液を循環させ、気持ちを落ち着かせ前向きにさせてくれます。
日ごろから、体を温めることを心がけましょう!