トランス脂肪酸・牛乳・白砂糖の害と、今すぐできる食生活の改善方法。健康で元気に生きるために気をつける食事のポイント。

トランス脂肪酸・牛乳・白砂糖の害と、今すぐできる食生活の改善方法。健康で元気に生きるために気をつける食事のポイント。

こんにちは。しちだ・ライフの松山です。

 

皆さんは、

「You are what you eat.」(私たちは食べた物からできている)

という言葉を知っていますか?

 

これは、十九世紀に、ドイツの哲学者である、フォイエルバッハが遺した言葉です。

この言葉から、健康な方も、そうでない方も、今の体調は、今まで自らが選んできた食べ物による結果だということがわかります。

 

以前、「好きな物を好きなだけ食べるのが健康の秘訣だ!苦手なものを我慢して食べるのは身体に悪い」と言った友人がいました。

確かに、いくら身体に良いといわれても、苦手なものはなかなか自分から食べようとは、思えませんよね。

そして、おいしく楽しく食事をすることは、栄養の吸収も良くなるので、友人の言葉も一理あります。

 

しかし、その友人は、アレルギー体質で、肌もいつも乾燥気味。決して健康とはいえません。

「病気になっていないし」と思うかもしれませんが、今は病気になっていないだけで、ちゃくちゃくと病の種は育っているでしょう。

病気になってからでは遅いのです。

 

本当に健康な人は、アレルギーにもなりませんし、肌つやや血色が良く、エネルギッシュでいつも元気です。

 

野菜が苦手でも、我慢して食べろ!とは言いません。

どうしても苦手で食べられない、アレルギー症状がでるという場合は、同じ栄養素や酵素が摂れる他のものを食べたり、サプリメント等で補うなど、工夫をして栄養バランスを整えるのがおすすめです。

 

健康な体を作るためには食事から!不健全な食事は、不健康を招く!

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1940年代に、アメリカのポッテンガー博士は、900匹の猫を二組にわけて飼う実験をしました。

    • A:健全なエサを10年間与える
  • B:不健全なエサを10年間与える

結果、健全なエサを与えて育てたAは、二代目、三代目も健康な猫が生まれましたが、不健全なエサを与えられたBは、二代目から体調不良や、病気の多い猫が生まれ始め、さらに三代目になると、不健康なだけでなく、高い所から落とすと、足から着地できずに背中から落ちるなどの不器用さや、他の猫や人に噛みつくなど、精神的に異常な現象や行動を起こす猫が増えました。

 

この実験は、三代目で終了しました。

それは、不健全なエサを与えられたBの三代目から、実験できるだけの数の四代目の子供が生まれなかったからです。

 

この結果から、不健康な食事が何代にも続くことで、脳のエネルギー代謝にも、神経伝達物質にも異変が生じてくることは明らかです。

避けるべき食べ物①マーガリンやショートニングなどに多く含まれているトランス脂肪酸

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トランス脂肪酸とは、その名の通り、細胞を狂わせる油です。

60%がアブラでできている私たちの細胞は、良い油で構成することが大切なのですが、トランス脂肪酸で細胞が構成されてしまうと、糖尿病など、あらゆる病気の原因になる他、集中力がないキレやすい常にイライラしているといった、問題行動を起こす子供に育ってしまいます。

 

トランス脂肪酸の害を防ぐためには、それらを含むものをとらないことが必要ですが、子供用のお菓子や加工食品にも多く使用されています。

海外では、トランス脂肪酸の表示が義務付けられていますが、残念ながら、日本ではトランス脂肪酸の表示義務がなく、その食品に入っているか否かがわかりません。

 

最低でも、マーガリンやショートニングが含まれているものは避けましょう。

また、トランス脂肪酸の害を防ぐために、オメガ-3をたっぷり摂りましょう!

 

オメガ-3が豊富なおすすめの食材

    • 小型の青魚
    • 亜麻の実
    • アマニ油(亜麻仁油)
  • ナッツ類 など

避けたい食べ物②「身長が伸びる」「骨が強くなる」は間違い!?牛乳は飲む必要がないって本当?

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「牛乳にはカルシウムがたくさん入っているから身体に良い」と、お母さんや学校の先生に言われてきませんでしたか?

私が通っていた学校でも、牛乳は身体に良いから飲みなさい、残してはいけないと言われてきました。

 

しかし、本来、私たちの体には、牛乳のカルシウムを吸収するために必要なラクターゼという酵素が少なく、大人になるとさらに不足するので、牛乳からのカルシウムはほとんど摂取できず、排泄されてしまいます

 

昭和22年から、アメリカの政策で、保健所での栄養指導が認められ、小中学校や幼稚園、保育園の給食に牛乳が導入されるようになりましたが、戦前は、牛乳や乳製品を食べることがほとんどなく、母乳だけで子供を育てていました。

骨を強くするために牛乳を飲んでいるという方が多いですが、戦後、日本人の牛乳の消費量が増えるとともに、骨粗鬆症の人も増えています。

骨粗鬆症だけでなく、脳血管障害ガン心臓病三大疾患が増え、アレルギー疾患糖尿病白血病など、戦前にはほとんどなかった病気が戦後から激増しています。

しかも、世界で一番牛乳を飲んでいるノルウェーは、骨粗鬆症の発生率が日本の5倍です。

これでも、本当に身体に良いと言えるのでしょうか?

 

カルシウムはマグネシウムとセットで摂らなければ良い効果がでないので、野菜や海草から摂取するようにするのがおすすめです。

 

牛乳の害についてもっと詳しく知りたいという方は、「【ママ必見!】牛乳って本当に体に良いの?飲み続けるリスクとは?~知っておきたい正しい知識~」をご覧ください。

避けたい食べ物③白砂糖を食べると、キレやすい、イライラしやすくなる

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菓子パンやお菓子が手に入りやすくなり、ちょっと小腹が空いたといったとき、ついつい手が伸びてしまいます。

しかし、その菓子パンやお菓子の中に、どのくらいの白砂糖が使われているか、考えたことはありますか?

 

    • あんぱん1個:白砂糖約36g(角砂糖約6個分)

 

    • 板チョコレート1枚:白砂糖約36g(角砂糖約6個分)

 

    • クッキー2枚:白砂糖12g(角砂糖約2個分)

 

    • スポーツ飲料150mL:白砂糖6%(角砂糖約15個分)

 

こんなにも使われています!

 

一般的に、1日に食べても良い白砂糖の量は大人で40~50g(角砂糖約7個分)、子供で20g(角砂糖約3個分)といわれています。

 

白砂糖は、食べてもすぐに変化はでず、ゆっくりと体を蝕んでいきます。

また、一度食べると次から次へと甘い物が欲しくなり、白砂糖の量を増やさないと甘いと感じなくなってしまいます。

まさに、麻薬のよう。

 

また、白砂糖は素早く吸収されるので、血糖値が急激に上がり、それと同様に気分も上がり下がりが激しくなるので、白砂糖を多くとる子供や大人は、キレやすく、ちょっとしたことですぐイライラしてしまうのです。

さらに、白砂糖を摂ることで、カルシウムやビタミンBが奪われてしまい、骨がもろくなったり、疲れやすくなる、記憶力が悪くなる、不眠など、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

 

脳のエネルギー源となる糖分は、白砂糖でとるのではなく、果物や穀類、イモ類、豆類から摂るようにしましょう。

 

お料理などで砂糖を使う場合は、白砂糖ではなく、キビ糖黒砂糖甜菜糖がおすすめです。

 

白砂糖が使われたお菓子や甘いものは、嗜好品として食べる程度にすると良いでしょう。

参考文献

「くらしの情報」2016年3月号

牛乳はモー毒?/真弓小児科医院院長 医学博士 真弓定夫監修/美健ガイド社

白砂糖は麻薬!?/真弓小児科医院院長 医学博士 真弓定夫監修/美健ガイド社