【妊娠中に注意すること】赤ちゃんにも影響する経皮毒に注意!安全な成分って?おすすめのシャンプーの選び方

【妊娠中に注意すること】赤ちゃんにも影響する経皮毒に注意!安全な成分って?おすすめのシャンプーの選び方

『髪は女性の命』といわれるように、常にきれいにしておきたいもの。
しかし、傷みやすい、抜けやすくなった、ボリュームが減った、ハリやツヤがなくなったなど、悩みはつきません。
それは、男性でも同じですよね。

髪の悩みを改善するアイテムのひとつに、やはりシャンプーがあります。
シャンプーを購入するとき、成分表をみていますか?
たくさんあってわからないから、口コミの良いものを…と思っていませんか?

「抜け毛によい」「ハリとツヤが蘇る」「髪がうるおう」「さらさら」「まとまる」
など、さまざまな謳い文句がありますが、シャンプー選びのポイントは、いかに頭皮の健康を保つかということです。

知らないと怖い“経皮毒”

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シャンプー選びの第一ステップとして、経皮毒について抑えておきましょう!

有害物質や化学物質が体内に入るには、3つのルートがあります。

①経口吸収ルート
食べ物や水を介して口から入るルート

②経鼻吸収ルート
空気を介して吸い込むルート

③経皮吸収ルート
皮膚から入り込むルート

皮膚から入り込むルートは、あまり注目されていませんが、実は、皮膚から入り込む、経皮毒がいちばん怖いのです。

肌にはバリア機能があるので、細菌などの外部からの攻撃から体を守ってくれますが、危険な合成界面活性剤などの化学物質は、そのバリアを破って体内に侵入してきます。

皮膚を通して有害な化学物質が体内に入り込む経皮ルートは、経口、経鼻ルートに比べて、なかなか体外に排泄されにくく、脂肪や血液に溜まります。

また、経皮毒は、生殖器を通じて入る確率が高く、お腹にいる赤ちゃんや、生まれてくる次世代の子供たちへ経皮毒が濃縮されて引き継がれていくので、最も注意すべきものです。

経皮毒は、免疫力を弱め、皮膚の炎症やアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息など、アレルギー性疾患の原因のひとつにもなっています。

市販のシャンプーの落とし穴

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石油由来の合成界面活性剤を使用すると、汚れだけではなく、皮脂や常在菌まで取ってしまい、頭皮が無防備な状態になってしまいます。そのため、有害な化学物質や細菌が簡単に体内に入り込めるようになるのです。

そして、リンスが髪をコーティングすることにより、サラサラでしなやかな手触りになりますが、コーティングされることで、髪のキューティクルや頭皮が呼吸できなくなり、髪に栄養が行き届かなくなってしまいます。

髪や毛根は、ダメージを受け続けると、白髪や変形した髪を生み出すようになります。

頭皮と髪を健康に保つことがポイント

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ノンシリコンシャンプーやアミノ酸シャンプーなど、お店にはたくさんあるので、その中から良いシャンプーを選ぶのは至難の業です。

ポイントを抑えて、良いシャンプーを選びましょう!

①シリコンシャンプー
シリコンはコーティング剤なので、ノンシリコンシャンプーの方が良いとされていますが、全てが悪いものではなく、良質なものは髪や体に悪い成分ではありません。
ただ、安価なシャンプーの多くは悪いシリコンを使用しているので、避けた方が良いです。

②ラウリル硫酸Na
汚れだけではなく、皮脂まで落としてしまう、強力な界面活性剤です。シリコンシャンプー、ノンシリコンシャンプーを重視するのではなく、ラウリル硫酸Naのような、危険な界面活性剤が入っているシャンプーは避けましょう。

★避けるべき成分
・ラウリル硫酸Na
・ラウリル硫酸アンモニウム
・ラウリル硫酸TEA
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス硫酸アンモニウム
・ラウレス硫酸TEA
・ラウリルベンゼンスルホン酸Na
・オレフィン(C14-C16)スルホン酸Na

★なかなか良い!
低刺激なアミノ酸系界面活性剤
・ラウロイルサルコシンTEA
・ラウロイルアスパラギン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルメチルアラニンTEA
・ラウロイルグルタミン酸Na
・ココイルグルタミン酸TEA
・ココイルグリシンK
美容院などのシャンプーによく使用されています。

★とても良い!
刺激が比較的少ない「両性イオン界面活性剤系」
・コカミドプロピルベタイン
・ラウラミドプロピルベタイン
・コカミドプロピルヒドロキシスルタイン
・ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン
・ココアンホ酢酸Na
・ココアンホプロピオン酸Na
・ラウリルベタイン
・ラウリルヒドロキシスルタイン

洗剤の種類が低品質のものであれば、シリコンが入っていても、入っていなくても「良いシャンプー」とは言えません。
低刺激で、頭皮と髪に優しい界面活性剤が使用されているシャンプーを選びましょう。

③植物エキス
「植物エキス配合」と書かれていても、市販品の多くは、ほんのわずかな植物エキスを加え、合成着色料や合成香料、化学物質などでそれらしくカモフラージュしています。
本当に植物エキスをたっぷり配合しているなら、植物自体の防腐効果で、防腐剤は必要ないはずです。

シャンプーといえば、髪を洗うものといったイメージが強いですが、本物のシャンプーは、ただ汚れを落とすだけのものではなく、頭皮を健やかにするものです。

指通りだけを重視するのではなく、地肌や髪本来の美しさを育むものを選びましょう。

参考文献

監修:医学博士 真弓定夫『出口のない経皮毒』『出口のない経皮毒シャンプー・リンス編』