太りやすい体質を改善して肥満解消!自分の肥満体質を知ろう!
自分で、自分の体を見た時に「太っているな~」と感じることはありますか?太っているという基準は人それぞれ違うと思いますが、適正体重とは、もっとも病気になりにくい体重のことですが、身長(m)の2乗×22といわれています。身長170cmの人の適正体重は約63.5kgとなります。
適正体重と比較した時に、あなたは太っていますか?痩せていますか?
ここで、適正体重よりも重かった方、肥満には体質が関係しているのはご存知ですか?
特に中医学では、体質別に対処法が変わっており、一般的に肥満は「気」が関係しているもの。「血」が関係しているもの。「水」が関係しているものと分類されます。
「気」が関係している肥満
まず、「気」とはどういうものかというと、見えない生命活動の根源的なエネルギーとなっているものです。「気」は西洋医学に置きかえると、血液でもあり、水分でもあり、臓器を動かしたり、自律神経や内分泌系の働きに関わっています。
「気」が関係している肥満の人は、ストレスがあると食べてしまうタイプです。
もし、胃腸が弱ければ、お腹を壊してしまうので太ることはないのですが、胃腸が丈夫な人は太ってしまいます。このタイプの人は、無理に食事量を減らしてしまうと、ストレスが余計にかかってしまうので、まずは、カロリーのほとんどない様な物を食べて、満腹感を得られるようにしながら、肥満を解消していきましょう。
「血」が関係している肥満
「血」とは、西洋医学の血液とほぼ同じ意味ですが、血液の成分や、血液の循環なども含めて「血」といいます。
「血」は、全身に酸素や栄養を運んだり、ホルモンバランスを調整する役割があります。
「血」が関係している肥満の人は、血の巡りが悪いタイプです。特に、婦人科系に症状がある人(生理痛、生理不順)または、子宮や卵巣を切除して、肥満になった人もこのタイプです。このタイプは、血の流れが滞り、汚れてしまっているので、便秘を伴うことが多くあります。
まず、血の流れをきれいにすること、便秘を改善することで、肥満が改善されます。
「水」が関係している肥満
水は、血液以外のものをさします。リンパ液、鼻水、尿、あらゆる水分を指し、免疫力に深く関わっています。
「水」が関わっている肥満は、いわるゆ「水太り」で、水分代謝の悪さが原因です。余分な水分が体に溜まっているので、飲む水分量の割に、トイレの回数が少ないのがこのタイプです。太っていて、むくんでいる人は、腎臓や心臓に影響を与えたり、逆に、腎臓や心臓が体型に影響を与えている可能性もあります。
マッサージや利尿作用のある食べ物を摂って、水分(特にリンパ)の流れを改善して、肥満を解消しましょう。
参考文献
根本幸夫、『65症例から学ぶ 実用東洋医学』、池田書店