放っておくと危険!脳梗塞や脳血管障害を引き起こす高血圧は食事で簡単に予防できる!血圧を下げるにはアマニ油(亜麻仁油)、オメガ-3がおすすめ!
こんにちは。
しちだ・ライフの飯田です。
皆さまは、「健康診断」を定期的に行っていますか?
最近では、お勤め先で行っている所も多いと思います。
40歳を過ぎた頃から、「高血圧ですね。再検査しましょう」と言われる人が増えてくるものです。
「え?私が高血圧?」とほとんど自覚が無いので、驚き、うろたえてしまう方もしばしば。
しかし、自覚症状がない分、いつの間にかそのことを忘れてしまったり、「まあ大丈夫だろう」と安易に考え、放置してしまっていませんか?
高血圧は知らないうちに進行して、心臓や脳、腎臓、眼底、足や腹部の血管などに悪影響を及ぼすといわれています。そうした状態を放置しておくと、さまざまな合併症が起き、
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 脳溢血
- 一過性の脳虚血発作
- 腎不全
- 足の動脈硬化
- 腹部や胸部の大動脈瘤
などになりやすくなります。
高血圧なんて、自分には無関係!と思っている方も、まずは、「血圧セルフチェック」をしてみましょう。
血圧セルフチェック!「高血圧」予備軍になっていませんか?
- 太っていて、適正体重を10%以上オーバーしている。
- 近頃運動など、体を動かすことが少ない。
- 薄味は食べた気がせず、ついしょうゆや塩をかけてしまう。
- 外食やファーストフード、コンビニをよく利用する。
- タバコはやっぱりやめられない。
- ストレスが多い環境にいると思う。
- 足がむくむことがある
- 手足が冷える
以上のことで、一つでも習慣化してしまっているという方は高血圧になりやすい特徴の一つに当てはまっています。
今は、「高血圧」ではない方や心配をしていない方も、ライフスタイルの自己管理が必要です。
高血圧とはどういう状態?
まず、血圧とは、心臓が血液を送る際に、血管にかかる圧力のことを指しています。
人間に限らず、動物が生きていく上で欠かせない「酸素」と「栄養」は、この血液によって運ばれています。
血管が狭くなったり、血液の量が増えたり、血液がドロドロしていたりすると、血液が流れにくくなります。
そのため血液を全身に送り出すのに、強い力が必要になり、血管に圧力がかかってしまいます。
この状態が長い間続くことを、「高血圧」といいます。
また、その反対の低血圧は心臓から血液を送り出す力や、手足などの末梢から心臓に血液を送り返す力が低下することです。
からだが塩分を薄めようとする結果、血圧が上がる
では、どのようにして血圧が上昇しているのか、そのメカニズムを解明していきましょう。
まず「塩分をとりすぎると血圧が上がる」といわれますが、血液中のナトリウムの濃度は、一連の仕組みにより常に一定に保たれています。
塩分を過剰摂取すると、血液中のナトリウム(塩分)濃度が上昇します。
すると体は血液のナトリウム濃度を一定に保つために、水分を血液に流し込みます。
摂取された塩分と合わせて血液中の水分量も増え、血液のナトリウム濃度が一定の状態に保たれるのです。
しかし、濃度は変わらなくても全体の血液量は増加するので、その分だけ高い圧力で血液を循環させる必要がでてきます。
つまり、塩分濃度上昇→一定に保とうとする→血液量増加→血圧上昇、となるわけです。
最終的に血液中の過剰な塩分や水分は腎臓で処理されるので、塩分過多の食生活を続けていると血管だけでなく腎臓にも負担がかかります。
内臓脂肪型肥満と高血圧の関係
内臓脂肪型肥満の方も、高血圧になりやすいといわれています。
内臓脂肪が増えることによって、インスリンの働きが悪くなってしまいます。
インスリンとは、食事によって上昇した血糖に応じて膵臓から分泌され、ブドウ糖を細胞へと取り込む働きがあります。
インスリンには腎臓から塩分を排出する働きを悪くしてしまいます。
これにより、血液中の塩分濃度が上昇してしまい、高血圧になってしまうのです。
高血圧になりやすい生活習慣
日々の生活習慣も、高血圧の原因とされています。
- 食生活の乱れ
- アルコールの多量摂取
- 喫煙
- 運動や睡眠不足
- 過多なストレス
など
これらの生活習慣を続けている人は、高血圧になりやすいといわれています。
血圧の高い状態が続くと…ボロボロの血管、合併症を招く
高血圧が続くと、心臓や脳、腎臓などの全身の内臓の血管が傷んできます。
そのうえに動脈硬化や糖尿病、肥満(特に内臓脂肪肥満)などを合併していると、たとえ個々の病気の症状は軽くても、狭心症や心筋梗塞などを起こしやすくなります。
また、高血圧に加えて脳の動脈硬化が進むと、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害が起こりやすくなります。
さらに、高血圧を治療しないで放置していると、腎臓の働きがどんどん低下してきます。
まず、腎臓に細い動脈が硬化して腎硬化症となり、進行すると腎臓全体が硬く小さくなって腎機能が低下し、腎不全や尿毒症を引き起こしやすくなります。
その他、高血圧があると糖尿病が悪化したり、網膜症を合併して出血がおきたり、失明したりすることもあります。
高血圧は、重病になってしまうリスクを引き上げてしまいます。脳卒中や狭心症にならないように、血圧は安定して保っていきたいですね。
「高血圧」と診断されたら、すぐに「薬」を服用?「降圧薬」は最終手段に
「高血圧」と診断されたら、処方されるのが「降圧剤」(血圧下降剤)です。
服用するだけで簡単に血圧を下げることができる血圧の薬の降圧剤は、一時的に血圧を下げることはできても、高血圧そのものを治す薬ではありません。
たしかに、しっかり血圧を下げてくれるのでひどい高血圧で悩んでいる人にはちょうどいいのかもしれません。
しかし、降圧剤にも薬なので副作用はゼロではありません。
降圧剤を飲み続けるリスク
「人体が持つ本来の力」を薬で修正すると、無用のリスクを負うことになります。
「ある種の降圧剤には発ガン性リスクがある」と従来から指摘されており、また、降圧剤を使うことにより、脳梗塞の発症リスクが高まります。
脳梗塞とは、血管の中で血液が凝固し、その先が壊死してしまう病気ですが、血圧を不必要に下げる事で血液の流れが悪くなり、発症リスクが高まります。
ご高齢の場合は、血液が脳に回らなくなると認知症を発症しやすくなることも、示唆されています。
「ちょっと血圧が高めなので、降圧剤を飲んだほうがいいでしょう。弱いお薬なので、安心して服用できます」といった医師のセリフには要注意。
深く考えずに、飲み始めるのは考え物です。
すぐに降圧剤に手を出すのはやめて一度、別の方法を考えることをおすすめします。
高血圧対策として大注目!血圧を下げてくれる「アマニ油(亜麻仁油)」
最近テレビや雑誌でよく取り上げられている「アマニ油(亜麻仁油)」。
スーパーなどでもよく見かけるようになりました。
芸能人では、永作博美さん、美魔女で有名な君島十和子さん、藤原紀香さん、里田まいさんも愛用し、日々の生活に取り入れているようです。
さまざまな効果が注目されている「アマニ油(亜麻仁油)」ですが、高血圧対策としても注目を浴びています。
皆さんは、DASH食というものをご存知でしょうか。
DASHはDietary Approaches to Stop Hypertensionの略で、色の濃い野菜と果物を食べて、お肉やバターなどに含まれる飽和脂肪分を減らし、魚の油またはそれに準じた油である不飽和脂肪酸を摂りましょう、という療法で、アメリカでは大規模研究でもDASHの健康効果が裏づけられています。
DASH食の中で日本人に不足しているのは不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸は大豆油やゴマ油に含まれるオメガ-6と、青魚やアマニ油に含まれるオメガ-3に分けられます。
しかし、どちらも沢山摂ればよいのかというと、そうではありません。
オメガ-6とオメガ-3はバランスが大切!
オメガ-6は摂りすぎると、アレルギーや炎症の促進、血栓促進作用など、花粉症やアトピーなどのアレルギーを起こすということが分かってきています。
反対に、オメガ-3は、アレルギー抑制、炎症抑制、血栓抑制といった働きがあります。
現代は、オメガ-6に偏った食事になっているので、積極的にオメガ-3を摂ったほうがよいといわれています。
テレビや雑誌などでも、「オメガ-3を含む青魚を沢山食べましょう」とよく耳にしますよね。
といってもなかなか毎日イワシやサバなどを食べるのは難しいかと思います。
そこで注目されているのが“アマニ”です。
アマニとは「亜麻」という植物の花の種子で、外見や味はゴマに似ています。
このアマニの粒そのものや、油分を抽出したアマニ油(亜麻仁油)が青魚に代わるオメガ-3として注目されています。
粒を粉末にしたものには粒の殻も含まれ、その中にはリグナンというポリフェノールの一種が含まれていています。
高い抗酸化力で有名なポリフェノールには、血圧を下げるという作用も期待できます。
さらに、リグナンはエストロゲンに転換されて、女性の更年期障害の改善にも期待できます。
実際に、ギリシャのハロコピオ大学ではアマニ油(亜麻仁油)と血圧の関係を研究しており、総コレステロール値が200ミリグラム以上の男性59人を2つのグループに分けて、一方のグループにだけ亜麻仁油を12週間にわたって摂取してもらう試験を行っています。
その結果、アマニ油を摂取していたグループは、摂取していないグループに比べて、最大血圧・最小血圧ともに降圧作用が見られたそうです。
2016年には、食餌療法の中で最も血圧を下げたとしてアマニが発表されていました。(「Hypertension」に掲載あり)
このようにアマニ油(亜麻仁油)が青魚のオイルに代わるものとして期待されています。
サプリメントに抵抗のある方でもアマニ油(亜麻仁油)であれば食事の一環として摂取ができます。
今からすぐにできる生活習慣病予防法として食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。