いつまでも若々しくいる秘訣!穀菜食、少食、よく噛むことが健康のポイント
こんにちは。
しちだ・ライフの松山です。
階段を上ったあとや、重たい荷物を持ち上げようとしたとき、鏡を見たときなど、ふとした時に「年を取ったな」と思うことはありませんか?
体力の衰えや、顔のしわやシミだけでなく、体重が落ちにくくなった、痩せにくくなったといった変化も、若かった頃との違いです。
「輝いていたあの頃」に戻るのは、難しくありません。
いつまでも若々しく生きる秘訣は、細胞をイキイキさせること。
細胞をイキイキさせるには、普段の食生活や、習慣を少し変えるだけで、驚くほど体は変わります。
現代では、「力をつけるためにはお肉が一番!」と思っている方も多いですが、江戸時代の食生活は、玄米や雑穀、野菜と豆が中心でした。
そんな中、お客さんを乗せた人力車夫が、100㎞近い距離を走り、女性はいくつもの米俵を軽々と持ち上げて運ぶといったことが当たり前に行われていました。
しかし、食文化の変化により、添加物の摂取が増え、体を動かすことが減り、さらに間違った健康情報の氾濫により、誤った常識が、私たち日本人から健康を奪っています。
今回は、「健康とはなにか」ということをベースに、いつまでも若々しい老けない体を作るための正しい知識をお教えします!
健康=寿命?本当の健康とは
突然ですが、問題です。
何のランキングか、わかりますか?
1位 日本
2位 スイス
3位 シンガポール
4位 オーストラリア
正解は、WHO世界保健が公表した、世界の健康寿命ランキングです。
参照 「平均寿命ランキング・男女国別順位 – WHO世界保健統計2016年版」
ランキングからもわかるように、世界の国別平均寿命ランキングでは、日本は常に上位にいます。
このランキングをみると、一見、「日本人は健康だ」と思いがちですが、近年、日本人の3人に1人はアレルギー疾患だといわれており、年々増加しています。
本当に健康である人は、アレルギーにはなりません。
花粉症を筆頭に、アレルギー疾患のある方が多いため一般的になりつつありますが、本当に健康である人は、アレルギーはもちろん、ニキビも、肌の乾燥もありません。
ニキビや肌荒れのような、「体からの小さいサイン」を見逃してしまうと、近い将来、大病にもなりかねません。
今一度、自分の健康について、見直してみませんか?
老化を防ぐポイント①ミネラルバランスを整える食事
「1日分の野菜が摂れる!」といった謳い文句をよくみかけます。
忙しく働く女性や、美容を気にしている方、外食が多い男性など、「野菜が不足している」と感じている方が、このような謳い文句のドリンクやサプリメントを手に取っていますね。
野菜が足りているか、足りていないかと意識することはとても大切なことです。
しかし、野菜ジュースには大量の甘味料が使われているものもありますし、合成ビタミンであるものが多いので、成分が気になるところです。
そして、さまざまな種類のミネラルは、ただ摂りさえすればいいというのではなく、体内で正しいバランスを保つことで、初めて活躍します。
わかりやすい例が、カルシウム。
「骨を強くするにはカルシウム」といったイメージが強いですが、カルシウムは、マグネシウムがなければ体内で正しく使われません。
反対に、骨内のカルシウムが血液中に流れ、骨が脆くなってしまいます。
また、加工食品などに多く含まれているリンが過剰になると、カルシウムの吸収を阻害してしまいます。
つまり、骨を強くするには、マグネシウムを積極的に摂り、リンを減らすことが重要なのです。
ミネラルのバランスを意識して食事をすることで、体はみるみる元気になっていきます!
完璧なミネラルバランス!玄米+大豆+野菜が主役の穀菜食!
ミネラルバランスを意識した食事をするときに、基本となるのが穀菜食です。
穀菜食のベースは、「玄米」+「具だくさんの味噌汁」です。
未精製の玄米には、不足しがちなミネラルと食物繊維が豊富に含まれています。玄米が苦手という方は、雑穀入りから始めてみてください。
大豆が原料の味噌は、タンパク源であり、ミネラルも豊富です。旬の野菜をたくさん入れることで、完璧にバランスが整います。
【穀菜食】
- 玄米
- 味噌汁
- 野菜&いも類
- 豆類
- 海藻類
- 良質な油
- 種実類
- きのこ類
- 果実類
白米ではなく玄米を食べよう!その理由は?
炭水化物というと、白米や小麦粉など、精製された穀物のイメージが強くありますよね。
穀物に含まれるミネラルやビタミン、食物繊維は、ほとんどが糠や胚芽にあり、白米や小麦粉をたくさん食べても、体が本来望んでいる栄養素はほとんど摂れていません。
それに比べて、玄米はミネラルやビタミン、食物繊維がたくさん!
体がヨロコブ栄養素がギュッと詰まっているのです。
そして、良く噛んで食べる必要があるので、咀嚼による健康効果も得られます。
さらに、高脂肪食への依存を断ち切る力もあります。
玄米食を続けることで、「脂っこいものを食べたい!」という考えにならないのです。
老化を防ぐポイント②良く噛んで食べる!目標は1口30回!
食の欧米化により、食事の質の低下だけではなく、咀嚼回数も減少しています。
1口の咀嚼回数が、戦前は約1400回だったのに対し、戦後は半分以下の約600回にまで減少しています。
パンや麺など、あまり噛まなくても飲みこめるような主食に加え、ハンバーグなどのようなやらわかいおかずが好まれています。
さらに、野菜を食べる量が減っているので、咀嚼回数も減少しているのです。
噛むことで分泌される唾液によって食べ物の消化や吸収がスムーズになり、口腔内環境も整います。
反対に、十分に咀嚼をしないと、体をどんどん老けさせてしまいます。
老化を防ぐポイント③少食が健康の秘訣!
皆さんは、毎日3食、しっかり食べていますか?
腹八分目を意識している方がいらっしゃれば、苦しくなるほど食べる方もいらっしゃいます。
江戸時代では、食事は1日2食。玄米と野菜が中心でした。
それに比べ、現代は咀嚼回数が減り、食べる量が増えています。
食事を減らし、噛む量を増やすことが健康の秘訣です。
食事を減らすことで、自ずと有害物質をとり込む量が減り、さらに内臓の機能が高まりまるので、有害物質の解毒や排泄がスムーズにできるようになります。
また、食べたものは必ず胃や腸で消化・吸収が行われます。
食べなければ、消化・吸収をする必要がないので、内臓の活動を休めることができ、機能を回復することができます。
近年、健康意識が高まり、多くのメディアで健康情報が取り上げられています。
情報が多すぎて、何が本当に良いのか、自分に合った方法は何かということがわからなくなる人も。
「こうしなければいけない」「これを食べなくてはいけない」など、厳しく決めすぎると、どんどんストレスになり、かえって健康を損ねかねます。
信じられる情報を探して、自分に合った方法で、無理なく過ごすことが大切です。
参考文献
老けない体をつくる新習慣/山田豊文監修