生理痛や生理不順、周期の乱れ、何が普通なの?自分のタイプを知って改善!簡単にできる対処方法。
生理不順で、3か月や半年に1回生理がきて、その生理が来たときは生理痛で薬が手離せなかったり、身動き取れないほど寝込んでしまったりする若い子が増えてきました。
「これが私の生理だから」と思っている方も多いと思いますが、この状態は普通ではありません。
本来の生理は、約28週周期で、3~4日続き、痛みを伴うことはありません。
もちろん、周期には個人差があり、精神的ストレスなどにも左右されやすいので、1回や2回の誤差は問題ではありませんが、慢性的な生理痛や生理不順は、将来子供ができにくくなったり、更年期障害に悩まされたりと、体への負担が大きくなってしまうので、日々のケアが大切です。
強い痛みがあり、レバー状の血の塊が出てくることもある方
生理中に強い痛みがあり、お腹が痛くなり、さすってもなででも軽くならない。しかもレバー状の血の塊が出てくることもある。
→体の血流が悪く、特に子宮周辺の血行が悪化しています。足先は冷えていませんか?
下半身のマッサージを中心的に行いましょう。
特に足浴や半身浴がおすすめです。また、血液の流れをスムーズにするには、普段の食事に、レシチンやアマニ油(オメガ-3)などを摂り入れましょう。老廃物を取り除きながら血液の流れをきれいにしてくれます。
経血量が少ないが、1週間以上生理が続く方
経血量が少ないが、1週間以上生理が続く。
→血液が不足しがちになると、量が少なく、色も薄いのが特徴です。下半身が冷えていたり、むくみがひどくなったりする症状はありませんか?
このタイプは主に食事療法で改善させる必要があります。
鉄分を摂るだけでは、体の中に吸収できず造血にはつながらないこともあります。
鉄を摂るだけでなく、ビタミンBやビタミンCを一緒に摂ることで吸収がよくなります。
生理不順に加えて、胃腸機能が弱く、体力がない方
生理不順に加えて、胃腸機能が弱く、体力がない。
→内臓の働きが悪く、血液を生成する力も弱まっています。血がどんどん不足していくので、生理不順を起こしやすくなります。寝汗をよくかいていませんか?
このタイプは胃腸を丈夫にして、体力をつけることが大切です。
胃腸が弱い人には、酵素ドリンクや腸内細菌を増やすものがおすすめ。酵素や腸内細菌を増やして腸を整えることで、体全体が整ってきます。
脂っこい食べ物、甘い食べ物、冷たい食べ物などは、生理痛や生理不順を招き、悪化させる食べ物です。生理痛がひどくて、学校や会社を休んだり、生理周期が乱れていて自分の体調を管理できないなどと悩んで薬で頼る前に、自身の生活習慣を見直すことで、自然に近い状態に改善することができます。
タイプ別の改善方法
①短い周期で、量が多く、色が薄い。疲れやすい。
雑穀、山いも、さつまいも、エビ、きのこ類などで気を補い、3食しっかり食べましょう。
②短い周期で、量が多く、色が濃い。便秘、イライラしやすい。
香辛料や油っこいもの、アルコールを避け、熱を取るトマト、きゅうり、なす、豆腐などを摂りましょう。
③短い周期で、量が少なく、色が鮮明。ほてりや寝汗をよくかく。
香辛料や油っこいものを避け、野菜中心にしましょう。
甘酸っぱいぶどうや、柑橘類などもおすすめです。
④長い周期で、量が少なく、色が薄い。めまいや不眠になる。
緑黄色野菜など色の濃いものや、黒いもの(黒豆、黒ごま、海藻、黒糖など)、造血作用のあるものを摂りましょう。
⑤長い周期で、量が少なく、色が濃い。冷え症、むくみやすい。
ネギ、しょうが、唐辛子など、体を温めるものを摂りましょう。
⑥長い周期で、量が少なく、色が濃い。冷え、頻尿、だるさがある。
カブ、玉ねぎ、ニラ、にんじん、栗、味噌など、滋養があり、体を温めるものがおすすめです。
⑦不定期で、色が濃い。乳房等の張りがある。
気持ちをリラックスさせる香味野菜(セロリ、シソ、春菊など)や柑橘類などがおすすめです。
※無理なダイエット、偏食、睡眠不足、ストレス過多、過労などは生理不順の原因になります。また、生理中は冷たい飲み物やアルコール、過度な運動は避けましょう。体を冷やさないようにし、体を温めることが大切です。