イライラ、便秘、痙攣…その原因、マグネシウム不足かも!?【お酒やお肉が好きな方は要注意】
マグネシウムってなに?
マグネシウムは、体のなかで、300種類もの酵素の働きを助け、エネルギー代謝に必要不可欠な栄養素です。
近年は、食が欧米化していますが、肉類が多い欧米型の食事より、魚や納豆といった、和食のほうがマグネシウムを多く摂取できます。
見逃してはいけない!マグネシウム欠乏のサイン
震えや虚脱感、理由のない気分の落ち込み、痙攣は、マグネシウム欠乏のサインです。
それに気づかずマグネシウムが不足している状態が続いていると、突然死のような取り返しのつかない事態が起こってしまいます。
マグネシウムは、カルシウムと助け合いながら働きます。カルシウムが筋肉を引き締め、マグネシウムが緩めるので、筋肉が緊張し続ける状態にならないようにします。
カルシウムだけではなく、ナトリウム、カリウムの細胞内外での比率を一定させるなど、ミネラルバランスをコントロールするため、「ミネラルの司令塔」といわれています。
比較的、食品から補いやすいマグネシウムですが、他の酵素を働かせたり、運動やストレスによって多く消耗されてしまいます。
マグネシウムが不足した状態で運動を続けると、筋肉の緊張が続いた状態になり、足がつるといった症状などがでてきます。
また、まぶたや頬がピクピクするといった経験をしたことはありませんか?
これも、マグネシウムが不足した状態です。このような症状がでるときは、疲れているときや、強いストレスがあるとき、不安や焦燥感があるとき、前日にアルコールを飲み過ぎたときなどではないでしょうか?
マグネシウムの働き
- 他の栄養素の働きを手助けする
- ホルモンバランスを整える
- 神経を落ち着かせ、幸せホルモンを分泌させる
- 筋肉の緊張を和らげる
- 糖質、脂質、タンパク質の代謝や合成にはたらく
- 血液を固まりにくくする
- 炎症を抑える
- 便秘秘改善
幸せ気分にはマグネシウム
マグネシウムは、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促します。
セロトニンが多く分泌されると、心の緊張や不安感を軽減し、ストレスを減らしてくれます。
なんだか気分が落ち込みやすいな、最近元気がでないなといった方は、マグネシウムの不足が原因かもしれません。
女性の悩み、ポッコリお腹を解消!
マグネシウムは、胃液や唾液などの、消化液にも含まれています。また、便の水分を保つ働きもあるので、多くの女性の悩みである便秘解消にも役立ちます。
マグネシウムが不足しがちな人
- 激しい運動をする人
- ストレスが多い人
- お酒をよく飲む人
- 加工食品やお肉をよく食べる人
マグネシウムが多く含まれている食品
・アーモンド
・カシューナッツ
・大豆
・納豆
・干しひじき
穀類にもマグネシウムは含まれていますが、精白の段階でそぎおとされ、白米だと、約3分の1に減ります。
しかし、多くの日本人は、食品群のなかで穀類からマグネシウムを摂取する割合が高いです。それだけ、穀類を食べる機会が多いということです。
なので、主食を、精白されたお米ではなく、精白度の低い玄米や胚芽米、全粒粉のパンにすることで、マグネシウムを多く摂取することができます。
カルシウムとマグネシウムは一緒に摂ることが大前提!
骨を強くしたい、身長を伸ばしたい、健康な体をつくりたい、このような時に思い浮かぶ栄養素といえば、カルシウムです。
しかし、カルシウムはマグネシウムが不足すると、良い効果どころか、体に悪い影響を及ぼすことをご存じでしょうか?
カルシウムは、骨や歯に99%、血液や筋肉に1%の濃度で存在します。
しかし、血液中のカルシウム濃度が低下すると、それを補うために骨内のカルシウムが血液中に流れ出し、骨が脆くなってしまいます。
「骨を強くしたい!」 → カルシウムをとる → 骨が脆くなる → カルシウムをとる
の悪循環です。
その悪循環に陥らないために必須なのが、マグネシウム。
マグネシウムは、カルシウム濃度を一定に保つ働きがあるので、カルシウムの流入出を防ぎ、カルシウムが正常に働くように手助けをしてくれます。
なので、カルシウムとマグネシウムは、一緒に摂ることが大切で、その割合も重要です。
カルシウムとマグネシウムの黄金比は、1:2です。
食の欧米化がすすんでいる現代人は、マグネシウムが不足しがちなので、積極的に摂ると良いでしょう。