【簡単・すぐできる】子供、幼児の便秘を改善・解消する3つの方法!便秘になる5つの原因とは?
こんにちは。
しちだ・ライフの杉浦です。
「便秘」と聞くと、大人や女性のなるイメージが強いですが、近年、便秘になる子供も増加しています。
たかが便秘。そのうち治る。と思って放っていませんか?
便秘になるということは、腸内環境が悪いということ。
腸には約6割の免疫細胞があるので、免疫力が低下し、風邪やアレルギーといった症状もでます。
今回は、
- 子供が便秘になる理由
- 便秘が続くとこんな症状が!
- 便秘がちな子供は記憶力も悪い!?
- 子供の便秘を解消する方法
をご紹介します。
子供が便秘になる理由①生活習慣
子供が便秘になる原因はさまざまありますが、まずは毎日の生活を見直してみましょう。
大切なことは、規則正しい生活と、トイレの習慣づけです。
8時間以上はしっかりと睡眠をとり、朝起きたらコップ1杯の水、また、水が飲めないというお子さまには無添加の酵素ドリンクを飲ませましょう。
その後、朝食を食べた30分後には、便意を催しても催してなくても、トイレに座る習慣をつけましょう。そうすると、決まった時間にトイレができるようになります。
そして、幼児期のお子さまに最も大切なことはトイレトレーニング中に失敗をしても怒らないことです。
朝の忙しい時間に失敗されると「こんな時に!」と子供に強くあたったりしていませんか?
怒られたり、手を挙げられたりすると、子供はますますトイレに行きたくなくなり、尿意や便意を感じても黙ってしまいます。
便を我慢していると徐々に固くなってしまい、排便する際に痛みを感じるようになります。
そうすると、子供は出したくない一心で、さらに便秘が加速します。
トイレトレーニング中に怒ることは、便秘との悪循環に陥るので、失敗しても怒らない、できた時は大げさな程に褒めてあげてください。
子供が便秘になる理由②牛乳の飲み過ぎ
「カルシウムがたくさん含まれているから、牛乳を飲ませている」という方はいらっしゃいませんか?
牛乳にはカゼインというタンパク質やβ-ラクトグルプリンという乳糖など、牛乳にのみ含まれている特殊な成分があります。
これらが腸内でアレルギー反応を引き起こし、腸の働きが悪くなることで、便秘の原因となってしまいます。
カルシウムや牛乳に含まれる栄養素は他の植物性食品や小魚で摂取するようにし、牛乳はなるべく控えるようにしましょう。
子供が便秘になる理由③偏食
お子さまは、好き嫌いをせずに食べられていますか?偏食だというお子さまは要注意!
便秘を引き起こす原因になります。
便秘の要因となるのは、偏食から引き起こされる
- 便の乾燥
- 便量の減少
- 食物繊維の不足
が挙げられます。
ご飯を食べずにお菓子や甘いジュースを多くとることで、カロリーが高いのに食事の量は少なくなり、便の量も必然的に少なくなります。
そうすると、脳は排便を感じることができなくなり、指令を出さなくなります。
食べ物を食べてから排泄までに時間がかかると、宿便として腸に便が張りついたり、便の水分が乾燥し、固くなり、排便が困難になるため、子供が排泄をしなくなってしまいます。
さらに、野菜を食べないなど、偏食をしている場合は、食物繊維が不足します。
食物繊維は腸内で消化されにくく、便に混ざることで、水分を保持し、便が腸内をスムーズに移動できるようにする働きがあります。
食物繊維が少ない子供は、便が乾燥しやすく固い、石のようなコロコロとした便になります。
子供が便秘になる理由④運動量の不足
赤ちゃんの頃は便がやわらかく、自然に排便されることが多いのですが、徐々に排便をする際に、お腹や腸の筋力が必要となってきます。
特に便秘を感じ始める頃は便が硬いです。
固い便を出すためには座りながらお腹に力を入れる必要があり、腸の筋力がないと蠕動(ぜんどう)運動も十分にできなくなります。
家の中で1日中テレビを見たり、ゲームをしたりなど、体を動かす機会が少ない子供は筋力が衰え、便秘がちになります。
外で走り回るのが一番ですが、なかなか家から出られない、安全に遊べる場所がないという場合でも、体操などで体を動かすことはできるので、積極的に運動をするようにしましょう。
子供が便秘になる理由⑤ストレスなど、心理的な要因
腸は、ストレスや心的要因を受けやすいデリケートな臓器です。
ストレスが多いと、腸が痙攣し、お腹にガスが溜まりやすく、パンパンに張ってしまいます。
この場合、便秘の改善を促すと同時に、子供の取り巻く環境、ストレスの問題を解決しなければ、慢性的な便秘になる可能性があります。
リラックスできる場所の確保、問題が対処できるような、もしくは子供が前向きに考えることができるような言葉かけをしましょう。
便秘が続くとこんな症状が!①腹痛
便秘による腹痛は夜間に感じることが多いです。
夜中に消化管ホルモンが分泌され、腸の蠕動(ぜんどう)運動を刺激します。
便秘になっていない正常な状態であれば、この蠕動(ぜんどう)運動で寝ている間に便が作られるのですが、便秘の場合は、固くなった便やガスで膨張している腸を無理やり動かすことで、周りの臓器も一緒に動かされてしまい、圧迫されてしまいます。
その結果、腹痛を引き起こしてしまいます。
便秘が続くとこんな症状が!②吐き気
便秘のまま食事を摂り続けていると、腸内にどんどん便が溜まります。
その状態が続くと、便が腐り、発酵することによって、有害物質が体に入り込みます。
この有害物質が原因で本来侵入してきた菌を排除できずに、胃や腸まで侵入してきます。そして、病源菌を外に出す自己防衛のために、胃に入ってきたものすべてを外に出そうと、嘔吐します。
便秘が続くとこんな症状が!③便失禁
便秘が長引くと便が徐々に固くなってしまい、排泄時に痛みを感じるようになり、子供は排泄することを嫌がり、排便を我慢するようになります。
その結果、腸にますます便が溜まり、最終的には、詰まっている便の隙間から、やわらかい便が勝手に漏れ出てしまったり、溜まっていた便の一部が勝手に出てきてしまったりと便失禁を起こすようになります。
この便失禁が続くと、肛門の筋肉が緩み、また、排便を感じられなくなるので、無意識のうちに便をもらすようになります。
便秘が続くとこんな症状が!④巨大結腸症
便が肛門近くの腸(結腸)を押し続けることで、大きなポケットのような穴ができてしまいます。
便がそのポケットにどんどん溜まってしまい、排便が困難になります。
便秘が続くとこんな症状が!⑤腸閉塞(イレウス)
腸が硬い便によってふさがれてしまい、食べ物や水分が通ることができなくなってしまう状態です。
お腹のハリや嘔吐などを引き起こしますが、便秘による腹痛よりもはるかに重く、動けなくなるほどの痛みが出ます。
便秘がちな子供は記憶力も悪い!?
不安や悩みなどのストレスで、胃腸の働きが低下し、冷え症や暴飲暴食、食品添加物の摂り過ぎなどで胃腸の働きが悪くなると、脳の働きも低下してしまいます。
これは、脳と腸は「脳腸関係」といわれるほど、互いに深い関係性があるからです。
事故で脊髄が損傷しても、脳死状態になっても、腸は単独でかつ、正常に働くことができます。
また、腸は神経伝達物質セロトニンやドーパミンを生成します。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれており、セロトニンが分泌されていると、精神状態が安定し、満足感を感じられます。
ドーパミンはやる気を出させる働きがあり、ドーパミンが分泌されることで、物事を意欲的に取り組めるようになったり、快感や幸福感を得られたりします。
「第二の脳」といわれる腸の環境が悪い(=便秘がち・下痢気味)と、必然的に、記憶力や集中力が低下していきます。
子供の便秘を解消する方法①マッサージ
①指を開いてウエストの両脇を上下に少し強めに動かし、腸を刺激する
② 両手の指をそろえて、おへそから3センチほど左側から下側を通り、右側まで、U字を描くようなマッサージを3回ほど繰り返し、老廃物を移動させる
③両手の指をそろえて、おへその右下から左下までマッサージする。3回ほど繰り返し、大腸の老廃物を移動させる
④ 両手の指をそろえて、お腹全体を時計回りにゆっくり丁寧にマッサージし、5回繰り返して便意を促す
子供の便秘を解消する方法②食事
- 3食きちんと食べる
腸に老廃物を遺さないために、食べた物を効率燃焼させるには3食食べる。
- 腹6分目~8分目を心掛ける
満腹になるまで食べると、消化に負担と時間がかかります。ゆっくりと、しっかり噛んで食べましょう。
- 水分を取る
便は水分がなくなると固くなり、排泄しにくくなります。毎朝1杯の水を飲みましょう。
- 発酵食品を食べる
植物由来の発酵食品は、胃酸に強く、善玉菌が生きたまま腸に届きます。
- 食物繊維を多めに摂る
- オリゴ糖を摂る
バナナやりんご、ゴボウや玉ねぎに含んでいるオリゴ糖は、善玉菌の餌になります。
- 良質な油を摂る
オメガ-3を豊富に含んでいる油を摂る
子供の便秘を解消する方法③生活習慣
- 腸のマッサージをおこなう
- 適度な運動をする
30分以上のウォーキング、8,000歩以上を目標に歩く
- 十分な睡眠
毎日6~7時間の睡眠をとる(22時から深夜2時の間は睡眠をとっていた方が良い)
- ストレス解消
自分がストレスに感じていることの把握と、ストレスの解消法を把握する
子供の便秘にはさまざまな理由があります。日頃の生活を見て、薬に頼らず便秘を改善するようにしましょう。