全米が禁止したトランス脂肪酸が悪い理由。子供の脳は大きいダメージを受ける!マーガリン、ショートニングは要注意!
あなたは、毎日の食事で摂る“油”に気をつけていますか?
外出先で気軽に利用するファストフードのハンバーガーやポテト、スーパーで買っているスナック菓子や菓子パン、小腹がすいた時や忙しいときに、ついつい手が伸びてしまいがちなカップ麺や冷凍食品など、何気なく食べているものに使ってある油が、ガンや動脈硬化、アレルギー、うつ症状を引き起こす原因だと知っていますか?
今回は、油が私たちの体にもたらす影響をお伝えします!
- ①魚を食べると頭がよくなるって本当?その理由は良い油にある!
- ②絶対にとってはいけない油「トランス脂肪酸」
- ③揚げ物、パン、クッキーにはトランス脂肪酸がたっぷり!
- ④トランス脂肪酸がなぜ悪いのか。食べるプラスチックといわれる理由
- ⑤トランス脂肪酸を食べ続けると…ゾッとする話
- ⑥油はすべて悪いわけではない!良い油“オメガ-3”がおすすめ
魚を食べると頭がよくなるって本当?その理由は良い油にある!
油が頭を良くする・・・。と最近TVやメディアなどで騒がれるようになりました。
「油=脳」?!と思われる方も多いかもしれません。でも、みなさんこんなフレーズに聞き覚えはありませんか?
「魚、魚、魚~、魚をたべ~ると、頭、頭、頭~、頭~が良く~なる~」
「昔、よくスーパーの魚売り場で流れていた!!!」
と懐かしく思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、それも、魚に含まれる「良い油」“オメガ-3”が脳を活性化させ、集中力や記憶力を高めることからできた曲なのです。
油と脳の関係性
思考力や判断力、行動力を司る脳は、水分を除いた約60%が「油」でできています。
脳内には1000億個もの神経細胞が詰まっていますが、この神経細胞の情報伝達部分の膜は、脂肪でできています。
この膜が良い油で構成されているほど柔軟性に富んだ脳になり、悪い油を多く含んでいればいるほど情報のキャッチボールがうまくいかず、頭の回転が鈍くなってしまうのです。
なので、「魚を食べると頭が良くなる」といわれているように、良い油であるオメガ-3をたくさん摂ることで、頭の回転が速く、記憶力が良くなります。
日頃の生活で良い油を摂ることを心掛けることが大切です。
絶対にとってはいけない油「トランス脂肪酸」~成分表示に注意!~
皆さんに絶対に避けてほしい油があります。
それが、「トランス脂肪酸」です。
2015年、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、トランス脂肪酸を含む加工油脂の食品使用を2018年6月までに全廃すると発表しました。
アメリカではそれ以前からも、加工食品トランス脂肪酸の含有量の表示義務があり、ニューヨーク市やカリフォルニア州では飲食店での使用を禁じていました。
ですが、とうとう全米の食品から排除すべき有害物質だという見解を示したのです。
揚げ物、パン、クッキーにはトランス脂肪酸がたっぷり!
トランス脂肪酸はどんな食品に含まれているのでしょうか。
外食や加工食品では、トランス脂肪酸の高リスク食品が非常に多いのが実情です。
「買わない」「食べない」という選択ができるように、きちんと知っておきましょう。
フライドポテトなど、揚げ物
トランス脂肪酸は、植物油を「温度が高い状態で、長く加熱する」ことでも生まれます。
ファストフードの揚げ物が分かりやすい例です。途切れることのないお客さんに対応するため、フライヤーはいつでも揚げ物ができるよう、つねに熱せられています。
また、揚げ油にショートニングが使われている可能性もあり、これらがトランス脂肪酸の発生要因。外で買う揚げ物はトランス脂肪酸たっぷりだと認識していいでしょう。
コンビニで手軽に買えるパンやクッキー
市販されている袋入りのお菓子には、必ずと言っていいほどマーガリンやショートニングが使用されています。
クッキーもトランス脂肪酸の多い代表的なお菓子です。
サクサクした歯ざわりで、子供も好きなので、つい手がのびてしまいますが、買うときにはきちんと原材料の確認を。
シュークリームやエクレア類
ほぼ100%表示されている「ファットスプレッド」は、中のクリーム類を半固形状にするために使われる加工油脂。トランス脂肪酸の温床です。
マヨネーズ
現在の日本の食卓にすっかり定着してしまったマヨネーズは、最も身近で見落としがちなトランス脂肪酸製品かもしれません。
原料にこだわった商品でも高含有率のものがあるため、できるだけ手作りで食べるようにしましょう。
コーヒーフレッシュ
コーヒーを飲むときに使う「ミルク」もそうです。
「ミルク」という呼び名の為、乳製品だと思っている方も多いかもしれませんが、実は植物性油を乳化剤で白くした「トランス脂肪酸」そのものです。
原材料をチェックしてトランス脂肪酸を見分けよう!
日本では、何の対策も取られていないトランス脂肪酸。原材料をチェックして、自分で選ぶしかありません。
「マーガリン」「ショートニング」「加工油脂」「ファットスプレッド」「サラダ油」などがあればトランス脂肪酸が使われている可能性の高い食品です。
トランス脂肪酸がなぜ悪い?食べるプラスチックと言われる理由
トランス脂肪酸がなぜ悪いかというと、工業的に植物油を脱臭のために高熱処理したり、水素を加えて「硬化油」に加工したりする過程で生成されている、“不自然な油”だからです。
ある食品工業の技術者は、「トランス型のいびつな脂肪酸に変化した構造をもつマーガリンが、プラスチックとよく似ている」と指摘したのです。
ご存知の通り、プラスチックは自然界には存在しないものなので、土の中に埋めても分解されません。
それと同じ構造のものが体の中に入ったらどんなことになるか、考えただけでもゾッとします。
脳は大きなダメージを受けている!?トランス脂肪酸を食べ続けると・・・ゾッとする話
トランス脂肪酸は脳にダメージを与える可能性が大きい!
良い油が不足すると、代わりにトランス脂肪酸が脳神経の構成材料として使われやすくなります。
使われたトランス脂肪は脳の伝達神経機能を変形させます。
そして、この状態が何年も繰り返されると、ADHD、情緒不安定、うつ、集中障害などの脳の重要な機能低下を招く恐れがあります。
特に、発達途上にある子供の脳の発育、人格形成に与えるダメージはかなり大きいと考えられます。
その他にも、トランス脂肪酸の害は数知れません。
LDL(悪玉)コレステロールを増加させ、HDL(善玉)コレステロールを減少させる働きがあり、冠動脈性心疾患に繋がる可能性。
冠動脈性心疾患により、突然死・糖尿病・内臓脂肪の蓄積(メタボ)・高血圧・高血糖になるリスクが高まること。
アトピーなどのアレルギーを誘発する可能性。
など、たくさんの体への悪い影響が報告されています。
油はすべて悪いわけではない!オメガ-3を摂りましょう
「トランス脂肪酸が含まれているものが多いし、できるだけ油を避けよう…」と思われる方もいるかと思いますが、細胞は油でできているので、断つことはできません。
トランス脂肪酸は避けて、良い油を摂ることが大切です。
頭の良くなる油「オメガ-3」は青魚に含まれることで有名です。
イワシやサンマなどの青魚に含まれていることで有名なオメガ-3という脂肪酸は、まさにその脳の発育・活性化に繋がる「頭の良くなる油」です。
この油を摂取することで、頭の動きがとても良くなります。
また、オメガ-3は血液をサラサラにしたり、血管をしなやかにして血液の流れをスムーズにする効果があるほか、心疾患や脳疾患のリスクを低下させます。
コレステロール値や血圧を低下させる働きもあるため、生活習慣病予防にも有効と言えます。
しかし、オメガ-3を1日の必要摂取量を食べようとすると、イワシ何十匹分となってしまうので、なかなか大変なことになってしまいます。
効率的なオメガ-3の摂り方!良質な「アマニ油」を
一番のおすすめはアマニ油です。
アマニ油は、亜麻の種からとれる油です。アマニ油は、体内で頭を良くする成分(オメガ-3)のもととなるαリノレン酸含有率が桁違いに高いオイルです。
つまり、アマニ油を摂取すれば、魚を何十匹も食べる必要がありません。
オメガ-3の効能には他にも
- アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを抑える
- 免疫力を高める
- 肥満を防ぐ
- 不妊症を改善する
といったどれをとっても嬉しいことだらけです。
オススメの食べ方
- 生で飲む
- 食べる直前のスープに入れる
- 納豆に混ぜる
- 冷奴にかける
- サラダのドレッシングに混ぜる
1日の摂取量の目安は、大人はスプーン1杯、子供は小さじ1杯程度なので、習慣づければ毎日摂取するのも難しいことではありません。
しちだ・ライフがおすすめする高品質「アマニ油(亜麻仁油)」
アマニ油(亜麻仁油)は、選び方がとても重要です。
しちだ・ライフがおすすめするアマニ油は、毎日スプーン1杯で十分なオメガ-3を摂れることはもちろん、高品質です。
1.無農薬有機栽培の亜麻を使用
豊かな国土の恩恵を受けたオーガニック亜麻。
遺伝子組み換え不使用。
2.トランス脂肪酸ゼロ
体に害をもたらすトランス脂肪酸は完全フリー。
3.未精製でそのままの栄養価
4.遮光瓶使用
酸化を防ぐために遮光瓶を使用。
5.低温圧搾法
38℃の搾油温度で、コクのある深い味わいに。
6.安全な品質管理
安全な生産履歴管理で保証されています。
7.食物繊維「リグナン」を含有
女性ホルモンに似た働きをする「リグナン」を含有。
女性特有のお悩みにおすすめ。
日々の生活にあふれる油。米国では、規制の始まるトランス脂肪酸ですが、現在特に何も規制のない日本。
自分の体は自分で守るしかありません。
さらに、子供にも良いものと悪いものを選べるような知識を持たせ、安心安全な食べ物を選んでいきましょう。
参考文献
「油が嫌なら「油」を変えなさい!」山田豊文著/河出書房新社
「【図解】脳がよみがえる断食力」山田豊文著/青春出版社
「骨と血管を強くする!老けない食べ方」山田豊文監修/宝島社