毎日の献立は「穀菜食」で!バランスのとれた良い食事法である穀菜食とは。日々の食事が賢い頭、健康な体をつくる!【食育・食学に興味のある方必見】
こんにちは。
しちだ・ライフの松山です。
「今日のご飯なに?」
よく、子供に聞かれませんか?
毎日作るのも大変なのに、それに加えて、栄養バランスを考え、家族が健康でいられるように、子供が丈夫で賢く育つために、どんな食事が良いだろう…。と、毎日献立を考えるのは、お母さんにとって、とても大変なことですよね。
家族の健康、賢い頭の土台となる食事は、「穀菜食」にあります。
「まごわやさしい」「おかあさんやすめハハキトク」って何?
「まごわやさしい」
「おかあさんやすめハハキトク」
という言葉を聞いたことはありますか?それぞれ、食材や料理の頭文字をとって作られた言葉ですが、「まごわやさしい」は健康的な食材を表しているのに対して、「おかあさんやすめハハキトク」は、食が欧米化し、この食事ばかりだと、栄養が偏ってしまいますというサインになっています。
- まごわやさしい
ま…豆類
ご…ごま(種実類)
わ…わかめ(海藻)
や…野菜
さ…魚
し…しいたけ(きのこ類)
い…いも
- おかあさんやすめハハキトク
お…オムライス
か…カレーライス
あ…アイスクリーム
さん…サンドウィッチ
や…焼きそば
す…スパゲッティ
め…目玉焼き
ハ…ハンバーグ
ハ…ハムエッグ
キ…ギョウザ
ト…トースト
ク…クリームスープ
「おかあさんやすめハハキトク」の料理を食べてはいけないということではありません。
そればかりに偏ると、糖質や脂質をとりすぎてしまい、病気の原因になるので、基本を「まごわやさしい」のような和食にし、バランスの取れた食生活を心がけるようにしましょう。
今は「穀菜食」がブーム!?「まごわやさしい」との違いって何?
食事に気をつけていらっしゃる方は、「まごわやさしい」を中心とした食事にされているかと思います。
しかし今は、「まごわやさしい」よりも、もっと体に良いバランスのとれた食事法として、「穀菜食」があります。
毎日の穀菜食は、賢い子供を育てる土台です。
子供は、ハンバーグやカレーライス、オムライスが好きだと思っている方が多いようですが、それは、幼児期にそのようなものを食べさせていたからです。
食材そのものの味をわかっていれば、玄米とみそ汁をベースにしたシンプルな和食、穀菜食がとても好きになります。
- 穀菜食
・玄米
・味噌汁
・豆類
・野菜、イモ類
・海藻類
・きのこ類
・果物
・種実類
・良質な油
穀菜食の基本は玄米!玄米は本当に体に良いの?
穀菜食の基本は玄米です。
現代人に足りないミネラルを豊富に含んでいるので、主食を白米から玄米に変えるだけで食事の質が一気に上がります。食べにくい人は、白米に雑穀を混ぜた雑穀米や、分つき米から始めるのがおすすめです。
玄米は消化に悪いし、おいしくない…と白米を好む方が多いですが、栄養価のことを考えると、断然玄米がおすすめ。
白米の周りについている糠や胚芽の部分に、現代人が不足しがちなミネラル・ビタミンが含まれています。これらは、米のデンプンを体内で利用するために不可欠な栄養素です。消化に悪いといわれるのは、食物繊維が豊富だからです。
また、白米はすぐに吸収されてしまうので、血糖値が急激に上昇します。すると、糖が切れた時にイライラしたり、不安になったりと情緒が不安定になるので、ゆっくりと吸収される玄米が良いです。
玄米の栄養価は、白米に比べると、
- マグネシウム:5倍
- カリウム:2.5倍
- 亜鉛:1.3倍
- 鉄:2.5倍
- ビタミンB群:2~5倍
と、とても高い栄養価があります。
良い油・良質な油って?今注目のスーパーフード!亜麻の実から作られたアマニ油(亜麻仁油)は、学習力アップ、認知症予防、ダイエットに効果的
油に良いも悪いもあるの??と思う方もいらっしゃるかと思います。
私たちの体は約60兆個の細胞でできており、細胞は油の膜で覆われています。つまり、質の悪い油をとる=質の悪い細胞がつくられるということ。質の悪い細胞ばかりでできた体は、あらゆる病気や不調があるのは、想像できると思います。
反対に、質の良い油を摂ると、質の良い細胞で体が作られ、肌つやもよく、不調や病気のない、健康な体を手に入れることができます。
良い油、悪い油について詳しく知りたい方はコチラから↓
全米が禁止したトランス脂肪酸が悪い理由。子供の脳は大きいダメージを受ける!マーガリン、ショートニングは要注意!
油には様々な種類があり、中でも最近注目されているのが、トランス脂肪酸とオメガ-3です。
トランス脂肪酸は、絶対に避けるべき油で、オメガ-3は積極的に摂るべき油と、真逆の意味で注目されています。
食が欧米化した現在では、普通に食事をしていると、オメガ-6という油を多く摂ることになります。オメガ-6自体は、体にとって必要な油ですが、実は、オメガ-3とのバランスが崩れると、アレルギーやアトピーの原因になります。
オメガ-3は食事からなかなか補いにくい油なので、オメガ-6に偏りがちな現在の食生活では、積極的にオメガ-3を摂らないと、不足した状態になってしまいます。
オメガ-3とオメガ-6の理想のバランスは1:1~4といわれていますが、現実は、1:10~50と、オメガ-3が大幅に不足している状態なのです。
サラダ油やコーン油に多いオメガ-6をできるだけ減らして、オメガ-3を積極的に摂るようにしましょう。
オメガ-3の摂取としておすすめなのが、亜麻の実から作られた「アマニ油(亜麻仁油)」です。
アマニ油(亜麻仁油)は、酸化すると成分が変わってしまうので、低温圧搾製法で作られ、遮光瓶に入っているものが良いです。さらに、オーガニック原材料であるとなお良いですね。
玄米は固い、パサパサするは間違い!?おいしい玄米ご飯の炊き方で、子供も食べやすい!~方法1.浸漬~
■材料(2合分)
・玄米…2合
・水…約200~300mL(玄米が浸かるくらい)
■炊き方
1.ボウルに玄米を入れて洗い、そのまま水につけ、12~24時間放置する
※夏は冷蔵庫に入れる
2.炊飯器(玄米炊飯モードがあるもの)へ移し、指定の目盛まで水(分量外)を加えて炊く
おいしい玄米ご飯の炊き方~方法2.乾煎り~
■材料(2合分)
・玄米…2合
・水…約200~300mL(玄米が浸かるくらい)
■炊き方
1.ボウルに玄米を入れて洗い、ザルに移し、流水で軽く研ぎ洗いする
2.水気を切った玄米をぬれたままフライパンへ移し、強火で約5分乾煎りする
3.乾煎りできたら火を止め、フライパンに水200~300mLを加える
※この時、余熱で沸騰状態になる
4.3を炊飯器(玄米炊飯モードがあるもの)へ移し、指定の目盛まで水(分量外)を加えて炊く
食学・食育を実践したいと思っていても、難しそうだから、時間がかかりそうだからと敬遠される方がいらっしゃいます。
そんな方は、まず、悪い油であるトランス脂肪酸をやめて、オメガ-3が豊富なアマニ油(亜麻仁油)を摂る、白米を玄米に変える、スープを味噌汁に変えるなど、今できることをちょっとずつ変えていきましょう。
無理に全部を変えようとするのではなく、少しずつ良いものをとりいれ、悪い物を排除すれば良いのです。
穀菜食や食育・食学は決して難しいものではありません。
少しずつ、良い生活に変えてみませんか?