甘いジュースやアイスクリームが好きな子供は要注意!食事で夏バテ対策!【暑い日におすすめの冷や汁レシピ】
こんにちは。しちだ・ライフの飯田です。
夏バテになるとよく見られる症状が食欲不振。その結果、体重が減ってしまう人も多いようです。
夏バテで体重が減った!と喜んではいませんか?
しかし、実際には、体の中は悲鳴を上げているかもしれません。
実は、私も毎年夏になると体重が減って喜んでいました。
しかし、体重は減りますが、どうもやる気が出ない日が多く、だらだらしてしまいがちに。
1年を健康的に過ごすためには、この夏をいかに元気に、健康的に過ごすかによって決まってきます。
本格的な夏バテになると、
- 全身のだるさ、疲労感
- 食欲不振
- たちくらみ、ふらつき、めまい
- 便秘、下痢
といった症状につながります。
まだ、夏バテじゃない!という人も実は夏バテ状態に片足を突っ込んでしまっている可能性もあります。
夏バテになりやすい人の生活習慣
- 食事を作るのが面倒
- あっさりした食事ばかりとっている
- 肉やとんかつなどを、スタミナをつけるためによく食べる
- 食欲がない時のご飯はアイス
- 暑いのでクーラーをずっとつけている
- 夜更かしが多い
- 寝苦しくて睡眠不足
この中で、いくつ当てはまりましたか?
一つでも当てはまった人は夏バテになる可能性大!
逆に言えば、これらに当てはまらない生活をすれば夏バテになりにくくなります。
3つの夏バテの原因!脱水症状、栄養不足、自律神経の乱れ
なぜ夏バテになるのでしょうか。
その原因は大きく分けて3つです。
- 脱水症状
- 栄養不足
- 自律神経の不調
脱水症状
暑い夏の日に、かく汗の量は、一日に平均2~3リットルだといわれています。
はたして、それだけの水分を毎日飲めているでしょうか?
強い日差しを浴びる時間が長いと、汗がたくさん出て身体の水分とミネラル分を排出するため、体に必要なミネラルが不足してしまい、脱水症状を起こしやすくなるので、小まめな水分摂取を心掛けましょう。
栄養不足
暑さのせいで胃の消化機能が低下すると、食欲がなくなります。さらに、栄養の吸収が悪くなるため、体に必要な栄養素が不足して体調不良を引き起こします。また、暑いからといって冷たい飲料を飲みすぎたり、冷製の食べ物をとりすぎると、胃腸が冷えて胃の働きが低下してしまいます。
自律神経の不調
暑い屋外から冷房の効いた室内に急に入ると、みるみるうちに体温が奪われ、皮膚が冷たくなる場合があります。体温の調節をしているのはホルモンや自律神経ですが、汗をかかない状態(冷房など)で体温を下げることが頻繁に繰り返されると、当然、ホルモンや自律神経は混乱し、体の恒常機能(体温を一定に保つ機能)は衰えていきます。
そこに、暑いからといって冷たい飲食物を一気に摂取すれば、内臓が冷え、自律神経をさらに乱すことにつながるのです。
自律神経のバランスが崩れると、頭痛や不眠、下痢、便秘、うつなどに代表されるさまざまな不定愁訴が現れます。夏バテも一つの症状です。節電のために我慢し過ぎるのも問題ですが、エアコンの使い過ぎにも注意が必要です。
夏バテしやすい子供が増えている!?
最近、子供の夏バテが増えているといいます。夏バテといえば、仕事が忙しく、疲れが溜まりやすい大人世代がなるもので、子供はあまり関係ないものと思われてきました。でも最近、子供に増加しているというのです。
昔に比べて、子供の汗腺が低下しているという報告があります。
汗は、私たちの体温調節には欠かせないものです。
汗をかくことで、体の熱を放出し、クールダウンしているのです。この発汗に欠かせないのが、汗を出す汗腺です。
汗腺は、3~4歳の幼少期に発達すると言われています。しかし、昔に比べて、エアコンの普及や室内遊びが多くなったので、汗をかくことが少なくなり、汗腺の発達が悪く、体温調節が上手にできません。
それによって、体内に溜まった熱をうまく放出できず、夏バテしやすい体質になっているのです。
ジュースやアイスをよく食べる子供は要注意!
子供は暑いと、ジュースやアイスばかりを食べがちです。
ご飯の時間になっても、「暑いから食べたくない」という状態は、夏バテを悪化させます。特に、ジュースやアイスなどの甘い物は、夏バテ予防に欠かせない栄養素であるビタミンB1は、糖分を分解するために多く使います。
甘い物ばかりでビタミンB1がきちんと摂取できていないと、糖代謝のバランスが崩れて、夏バテが悪化してしまうのです。
夏バテから抜け出そう!夏バテにならないためにできること とっておきたい!旬のおススメ食材と栄養素
キュウリやスイカ、冬瓜、ナス、トウモロコシなどの夏野菜は体温を下げるといわれています。その理由の一つが、カリウムの含有量が高いということ。
カリウムには利尿作用があり、尿とともに熱を排出してくれます。
とくに冬瓜は、漢方薬にも用いられるほど利尿作用があります。体の熱とともに余分な水分を排出するのでむくみにも良く、また、体に水分が不足している場合には補う働きもあるので、水分補給や暑気あたりにも良いとされています。
そのほか、バナナやパイナップル、パパイヤなど南国産のフルーツも体の熱を下げる効果があるので、積極的に取り入れたいですね。
食欲増進!夏バテをしていても、ご飯がススム6つの食べ方
正直、比較的食べやすい夏野菜でも、そればかりだと飽きちゃいますよね。
「どんな食材でも、食べやすくできればな~。」というのが正直のところ。
そんな方には、これから紹介する方法を試してみてはいかがでしょう?
- ①薬味を活用する
みょうが、大葉、ねぎ、しょうがなどの薬味は、料理の風味を増したり、食欲を刺激してくれます。また、それらの持つさわやかな香りと辛味で料理を食べれば、せきを切ったようにお箸が止まらなくなるかもしれません。
そうめんやひやむぎ、お豆腐などの夏の定番和食から、サラダやパスタなどの洋食まで、幅広く使えます。
- ②香辛料を使う
香辛料を使った料理といえば、やっぱりカレー。
カレーに使われている香辛料には、消化器の働きを助けるコリアンダー、胃腸の働きを活発にして体を温めるジンジャー、唾液の分泌を促すターメリックなどがあります。食欲のないときには、まさにうってつけの料理です。
- ③酸味をきかせる
なんとなく、酸っぱいものは体を元気にするイメージがありますよね。
酸味と塩味のある梅干しや、新ショウガの甘酢漬けなども、食欲増進にはうってつけです。
さわやかな香りや、さっぱりした口当たりで食欲を増進させてくれます。
- ④女性にうれしい甘酒を活用する
ひな祭りや初詣の飲み物というイメージが強い、甘酒ですが実は、江戸時代より夏バテ対策の飲み物として親しまれてきたという一説があります。
近頃では、女性にうれしい成分がたくさん入っているということから、密かなブームになっていて「飲む点滴」とも呼ばれています。
米麹でつくられた甘酒は、主成分であるブドウ糖をはじめ、アミノ酸、B1、B2、B6、そしてパントテン酸などがバランスよく含まれていて栄養たっぷり。また、体への吸収も点滴のように、たいへんスムーズなため、そのようにいわれるようになったようです。
- ⑤発酵食品を取り入れて消化力アップ!
消化機能を調える食材を摂ることが大切。特に着目したいのが酵素。消化には欠かせない栄養素で野菜や果物から取り入れられるといわれています。
しかし、加熱に弱いので生で摂ることがポイント。
そして、酵素が含まれる食品には発酵食品があります。漬物、納豆、みそ、しょうゆなどその種類は実にさまざま。
なかなか食欲がなくて、食べられないという人は、野菜や果物を発酵させた酵母飲料を摂るのも手軽でオススメです。
- ⑥アロマでクールダウン
消化器系に働きかけて、食欲を促す作用のある精油を利用しましょう。柑橘系の香りを持つグレープフルーツ、スイートオレンジなどがおすすめです。
食事の前に、お部屋の中に柑橘系の爽やかな香りをやわらかく拡散させることで、食欲を刺激することができます。
少しの意識で暑い夏もバテることなくうまく乗り切れます!
しっかり取り組んでいきましょう!
暑い日もしっかり食べられる!冷や汁のレシピ
■材料(2人分)
・新生姜のガリ…適量
・木綿豆腐…1/4丁
・みそ…大さじ3
・だし汁…2カップ
・きゅうり…1/2~1本
・みょうがや大葉…適量
・煎りごま…大さじ3
・アマニ油…大さじ1
■作り方
1.きゅうりはスライスする。豆腐は水切りする。
2.すり鉢でごまをすり、みそを加え混ぜる。
※2をオーブンシートやアルミ箔などに薄くのばし、トースターで焦げ目がつくまで焼くと香ばしくなります。
3.2にだし汁を少しずつ加えてのばす。
4.手でくずした豆腐にきゅうりを盛り、3を入れて冷蔵庫で冷やす。
5.千切りにしたガリとみょうが、大葉をのせてでき上がり。
参考文献
「アロマテラピーのレシピ12か月」/佐々木薫監修/池田書店
「くらしの情報2011年7月号」